ふきんの「のり付け無し」ってそもそもどういうこと?使用してるのりって何?
おんな疑問を調べてみました。
生地というのは、糸(繊維)を織ったり編んだりして作られます。
生地を織るときは縦の糸に対して横の糸を上下交互に通して作ります。
※縦の糸はあなた〜横の糸は私〜♪のれいのあれです。
生地を織るときに頻繁に発生するのが「糸切れ」
途中で糸が切れてしまうとその箇所が不良品になってしまいます。
そこで糸をのりで固めて補強することで、糸切れの発生を防いでいるのです。
※この時使われるのりは「でんぷんのり」です
また、のりが付いた生地はパリッと硬さがあり、ミシンで縫製するときに生産効率があがります。
では、のりを落とさずに作ったふきんはどういった物になるのでしょうか?
生地がシャキッとしており、製品としては見栄えの良い仕上がりになりますね。
一方、のり付けしていないふきんはどうでしょうか?
見た目はくにゃっとなっていて頼りなさそうですが、肌触りはとても柔らかいです。
実は見た目以外に大きな差が一つあるのです。 それは吸水力!
のり付けして作ったふきんは、使う前にのりを落とす必要があるのですが、
実は一回洗ったくらいではこののりを落とすことが難しいのです。
※のり有り・無しふきんをそれぞれ水だけで10回洗濯したものを比較検証
のりはふきんを使っているうちに落ちてくるもですが、それまでは本来の吸水力が発揮できません。
とはいえ、のり付けがまったく悪いということではありません。
生産効率を上げてコストカットに繋がりますし、
生地に柄などプリントするときは必ずのり付けする必要があるのです。
とはいえ白いふきんはできるだけのりが無い方が最初から気持ちよく使えていいと思いませんか?
たかがふきんとはいえ、製造方法の違いをきちんと理解して気持ちよく使いたいものですね。