ふきんは毎日使っているとどうしても色シミがきになりますね。
そういうときは漂白剤でシミ抜きをすればきれいに気持ち良く使えます。
でもどの漂白剤を使えばよいのか、使っていい素材なのか知っていますか?
漂白剤には大きく分けて2種類あります。 その分け方はシミ(色素)をとる方法にあります。
【酸化作用】物質と酸素が化合する、または水素が奪われる反応
【還元作用】物質から酸素が奪われる、または水素と化合する反応
学校の理科の授業で聞いたような気がしませんか? シミ抜きは化学変化を利用した作用なのです。
今回は【酸化作用】の方に焦点を当ててお話していきます。
「酸化作用は大きく2種類に別れる!?」
酸化作用を利用した漂白剤の中でもさらに代表的な2種類に分かれます。
【塩素系漂白剤】
【酸素系漂白剤】
そろそろ聞いたことのある名前が出てきましたよね?
この2種類の漂白剤、いったい何が違うのでしょうか。
まず塩素系漂白剤ですが、読んで字のごとく、塩素を使った漂白剤になります。
塩素は私たちの身の回りになじみのある薬品で、水道水の消毒のために使われたり、
プールの水の消毒のために使用します。 プール特有の匂い、あれが塩素なのです。
塩素には強い殺菌作用があるとともに、強い脱色作用があります。
その性質を使ったのが塩素系漂白剤ですが、その力は強力で、衣類の色物も全て白にしてしまうほど。
だから色のついた物には使うことができません。
塩素系漂白剤はアルカリ性の液性をしているのですが、
そこに酸性の物が混ざると人体に有毒な塩素ガスが発生してしまうので取り扱いには注意しなければなりません。
容器に「まぜるな危険」と書かれているものは塩素系漂白剤と言えます。
白物を漂白するには非常にすぐれた漂白剤です。
次に酸素系漂白剤ですが、過炭酸ナトリウムや過酸化水素を使った漂白剤です。
まったく聞き覚えのない名前ばかり… でもこの過酸化水素はオキシドールという名前で薬局で買うことができます。
そう、子供の頃保健室で傷口に塗ってもらったことがある人も多いのでは?それほどなじみのある消毒液なのです。
この酸素系漂白剤は、色素の分解力が低く、色物にも使う事ができます。
ただし、塩素系漂白剤と比べると漂白力は弱いものになります。
漂白剤はいろいろなメーカーから販売されていますが、
同じメーカーの似たような商品名でも「塩素系」と「酸素系」さらに「還元系」と種類が大きく分かれます。
少し残っていてもったいないからといって、新しい漂白剤と混ぜて使うのは危険ですね。
その漂白剤は何系か?必ず確かめてから使うようにしましょう!
また、漂白剤の特性を十分に理解しないと、色物のタオルに塩素系漂白剤を使うとがっかりな結果に…
上手に使えば便利な液剤です。裏面の成分表示をよく見ると以外と楽しいですよ♪