安くて清潔に使えるからつい使いがちな使い捨てふきん。(ダスター)
この使い捨てふきんの素材は「レーヨン」という繊維でできています。
レーヨンは天然素材を化学処理して作られた「再生繊維」と呼ばれ、
生分解で土に還ることから環境に負荷をかけない素材と言われてきました。
しかし、このレーヨンが何から作られるか知っていますか?
レーヨンは木材等の植物から「セルロース」を取り出して作られているのです。
レーヨンは絹に似せて開発された繊維で「人絹(じんけん)」と呼ばれ、
現存する大手有名企業の名前の由来にもなっています。
かつては日本国内でもレーヨンを生産していましたが、
原料を木材に求めていたことと、生産時に使用する薬品が有毒なことから、
各社生産を撤退しました。
唯一国内で製造していたメーカーも2020年についにレーヨンの製造から撤退し、
いまでは海外製の安価なレーヨンが市場を占めています。
レーヨンの中にも本当に環境に優しい物もあります。
それは、銅アンモニアレーヨン「キュプラ」と呼ばれる素材で、
綿実油を作る際に出た「コットンリッター」という副産物から作られています。
しかし、このキュプラは製造時に使用する銅とアンモニアの処理に難点があることから、
各国はキュプラの製造から撤退しました。
今では日本国内1社のみこの処理方法を確立させたことから、
この会社が世界で唯一キュプラを製造するメーカーとなりました。
私たちは、そのような背景からふきんにレーヨン素材をできるだけ使用せず、
安定して栽培・収穫することのできる綿素材を使うことで、
森林資源の確保と持続可能な製品作りを目標にします。
綿は水に濡れると強度が増すという特性があり、ふきんに最適な素材です。
洗濯や漂白にも強いことから、
使い捨てずにくり返し使うことで資源の消費を減らすことができます。
未来の地球を守るために、私たちができることを実行していきます。
※ふきんを長く使用するため、普段のお手入れ方法をこちらの記事で紹介しています。